前回に続き、行者小屋と八ヶ岳文三郎尾根の間で撮影した冬の星座をお届けします。
赤岳~宇宙荘厳
先週末、行者小屋でテントを張り、ナイトハイクして星景写真を撮ってきました。
赤岳主峰の頂上を冬の星座(おうし座、ぎょしゃ座、オリオン座、ふたご座)が昇っていきます。雪の白と岩の黒がまじりあい、山の峻険さを際立たせました。そして星は、凛として美しい。
D810Aのおかげで、カリフォルニア星雲、エンゼルフィッシュ星雲、M42、バーナードループ、バラ星雲、などの赤色ガス雲が思った以上にしっかり写っています。久々に満足のいく一枚となりました。
プレアデスとヒアデスを追いかけるオリオン~那須・赤面山にて
那須三本槍岳の東側にある赤面山(あかづらやま)で星を撮ってきました。
ギリシャ神話では、オリオンはプレアデス姉妹を追いかけまわしていたそうです。間にいるヒアデスはプレアデスの異母姉妹。オリオンに「やめなさい」と言っているんでしょうか? 今は軍神アレス=火星(写真では赤面山山頂標識の上に赤く輝いています)もオリオンに「こら!」と言っているのかもしれません。
おうし座の一等星アルデバランはヒアデス星団の一部だとずっと思っていました。でも、地球から見たら偶然重なっているだけで星団とは無関係だそうです。アルデバランは富と幸福の前兆だとか。今度は何か願いをかけてみましょうかね?