房総を昇る冬のダイヤモンド(モザイク星景テスト①)

2019年9月7日 3時15分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:Zeiss Distagon 15mm F2.8(絞りF3.2)露出13秒 ISO 6400

9月に伊予ヶ岳で撮った写真を素材にして、かねてからトライしようと思っていた星景モザイク撮影をやってみました。上の写真がその結果です。(この手法、パノラマ撮影と言うべきなのかもしれませんが、私、モザイクとパノラマの違いがよくわかっていません。ただ、私の場合はそれほど広範囲に合成するわけではないため、モザイクという言葉を使っています。)以下、順を追って説明します。 “房総を昇る冬のダイヤモンド(モザイク星景テスト①)” の続きを読む

房総を昇る冬のダイヤモンド

遅めの夏休みをとり、一週間ほど妻とトルコ旅行に出かけてきます。
家を出る直前に一枚、ということで、この写真をアップしておきます。データ等は帰国後にまた。

房総は日曜から月曜にかけて台風15号の被害が甚大で、いまだに停電から復旧していないところも多いようです。この写真、たまたま南房総の伊予ヶ岳で先週金曜夜(土曜未明)に撮ったものです。その時はまさかこんなことになるとは思いもしませんでした。(月曜日午後の時点ですら、ほとんどの日本人がこんな大災害になっているとは認識していませんでした。)心からお見舞い申し上げます。

では、行ってまいります。

 

外房を昇る冬の大三角と双子

2019年9月7日2時52分頃  カメラ:NIKON D810A レンズ:Nikkor AF-S 20mm F1.8G (F2.8) 露出10秒 ISO5000  星野用は「フィルター無し6枚」と「フィルター(Lee 3番レンズ前面)有り5枚+フィルター無し1枚」をそれぞれSEQUATORでスタックしたものと「フィルター無し基準画像1枚」、前景は「フィルター無し6枚」を加算平均合成したものをPhotoshop & Lightroomで合成及び現像処理。

伊予ヶ岳で撮った星景写真の続きです。
前回アップした夏の大三角が西の東京湾に沈んでいく頃、反対側の東側に目を向けると、こちらは冬の大三角が東の外房を昇ってくるところでした。関東はまだまた暑いですが、季節は確実に歯車を回していますね。

画面中央下やや左で雲が照らされているあたりは、鴨川市街でしょうか? 市街地の色かぶりの処理がむずかしく、空の色がまだらになっているのはご容赦ください。でも、少し上の方の星空は暗くて綺麗でしたよ。

東京湾に沈む夏の大三角(房総・伊予ヶ岳)

金曜日の夜、千葉方面は夕方から久しぶりに晴天が広がりました。日曜日には台風15号が直撃しそうだし、ワンチャンスにかけてみることに。

ラグビーWC前哨戦の日本対南アフリカをテレビで見た(南ア、本気でしたね…)後、南房総の伊予ヶ岳へ向かいます。伊予ヶ岳は標高336メートルの低山。調べてみたら、2013年1月に星を撮りにきたことがあります。(その時は、曇が多くて写真になってませんでした。)途中で1時間ほど仮眠し、1時から登り始めて南峰到着まで約40分です。山頂直下だけ、ロープ付きの急登がありますが、夜間でも特に危険はありませんでした。ただ、気温25度で湿度が高いこの時期、低山登りは暑いです。汗かきの私はシャツが絞れるくらい汗をかきました。

天文薄明まで2時間ほど星景写真を撮ったので、何回かに分けて紹介します。

2019年9月7日 2時13分頃   カメラ:NIKON D810A レンズ:Zeiss Distagon 15mm F2.8(絞りF3.2)露出13秒 ※ISO 3200 星野用に「フィルター(Lee3)有り5枚」と「フィルター有り1枚+フィルター無し4枚」をそれぞれSEQUATORでスタックし、その後、前景用に「フィルター無し5枚」を加算平均したものと共にPhotoshop & Lightroomで処理。

到着した時、「夏の名残り」とも言える夏の大三角が東京湾に沈んでいくところでした。東京湾と星空の組み合わせは、私にはとても新鮮でした。左下の房総半島側の双耳峰は「南総里見八犬伝」の舞台となった富山(とみさん)です。

現像して拡大してみたら、画面中央の下寄り(アルタイルの右下)に富士山が写っていました。夜間登山の明かりも見えますね。