印象・月の出と夏の大三角

2019年4月29日 2時30分頃
カメラ:NIKON D810A レンズ:Zeiss Distagon 15mm F2.8 (絞りF3.2) 露出15秒 ISO 6400 星野用に「フィルター(Lee3)有り8枚+フィルター無し1枚」と「フィルター無し9枚」をそれぞれSEQUATORでスタックし、その後、Photoshop & Lightroomで処理。

またまた、GWに越後駒ヶ岳で撮った写真から。

東の空に夏の大三角と天の川をねらって撮っていたら、どうも山の向こうが赤く明るい。「こんなところでも随分光害があるんだな・・・」と思っていたら、お月さんでした。

題名はモネの「印象・日の出」をもじって。月の出にもかかわらず、天の川、暗黒星雲、北アメリカ星雲などがしっかり写ってくれて嬉しい誤算でした。

 

越後駒ヶ岳とアークトゥルス、スピカ

2019年4月29日 2時17分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:Zeiss Distagon 15mm F2.8 絞りF3.2 露出15秒 ISO 6400 星野用に「フィルター(Lee3)有り8枚+フィルター無し1枚」と「フィルター無し9枚」をそれぞれSEQUATORでスタックし、その後、Photoshop & Lightroomで処理。

今月は星景撮影には行けなさそうな感じです。ブログの更新も諸事情で遅れています。そういうわけで、今日あげるのはまたまた4月29日に越後駒ヶ岳で撮った写真です。

真ん中やや右の橙色の星がアークトゥルス(牛飼い座の1等星)、越後駒の上に輝く青白い星がスピカ(おとめ座の1等星)になります。星座としては、牛飼い座とおとめ座のほか、かんむり座、てんびん座、かみのけ座などが写っています。越後駒が少し赤いのは、月の出が間近だったせいでしょうか?

春の星座はやっぱり地味ですね。1等星(アークトゥルス、スピカのほかに獅子座のレグルスがあります)が少ないせいだと思っていましたが、考えてみれば、秋の星座(=フォーマルハウトのみ)よりは多いんです。春は2等星が少ないのか、はたまた、秋のようにギリシャ神話的なストーリーに乏しいせいか、とか考えてみましたが、よくわかりません。それはさておき、春の星座は地味でも味わい深い、と思えるようになったこの頃です。

今日は日帰りで尾瀬の燧ケ岳へ行ってきました。カメラを車の中に置き忘れたため、俎嵓(まないたくら)からスマホで撮った柴安嵓の写真をご紹介します。左手に至仏山と尾瀬ヶ原が見えています。カメラを忘れて(小型)三脚だけザックに付けて歩いた愚か者ですが、雪の柴安嵓に登れたのはちょっとうれしかったです。

越後駒 さそり座2態

<荒沢岳と夏の銀河>

2019年4月29日 1時20分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:AF-S 35mm F1.8(F2.5) 露出6秒 ISO6400 「フィルター(Lee3前面)有り7枚+フィルター無し1枚」と「フィルター無し9枚」をそれぞれSEQUATORでスタックした後、Photoshop&Lightroomで現像処理。

前回に引き続き、越後駒ヶ岳の手前から撮った星景です。今回はさそり座を35㎜で撮った2つの写真を紹介します。

1枚目は、月が出る前に荒沢岳(左下)を借景したさそり座~射手座~たて座の銀河です。真ん中の大きな輝星は木星、左下の輝星は土星になります。当日はこの時間まで雲があり、左上に写っている黒い雲が流れて行ったあと、しばらく快晴になりました。

それにしても、暗い空だとこんなに銀河写るんですね。昔はフィルムカメラ(ASA400)を望遠鏡に載せ、手動ガイド15分でもここまで写ったかどうか? それが今は、固定撮影の6秒露出(ISO6400)を重ね、ソフトウェアを使うと地上風景も止まって写るなんて! 「もうすぐ人口流星群が実用化される」なんていうニュースを見ると顔をしかめてしまいますが、私も技術の進歩の恩恵を受けていることは間違いない事実です・・・。

<月照らす中岳、兎岳と木星、蠍>

2019年4月29日 3時8分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:AF-S 35mm F1.8(F2.8) 露出6秒 ISO6400 星野用に「フィルター(Lee3前面)有り8枚+フィルター無し1枚」と「フィルター無し9枚」をそれぞれSEQUATORでスタックした後、Photoshop&Lightroomで現像処理

2枚目は月が出て、薄明が始まる直前のさそり座を撮った写真です。右の山は中岳、左は兎岳(多分?)。

月光が雪面に映す自分の影を見ながらシャッター音を聞き、蠍を見上げては宇宙の神秘を思いました。

月光・越後駒ヶ岳と銀河~平成最後の星景写真

2019年4月29日 2時43分頃    カメラ:NIKON D810A  レンズ:Zeiss Distagon 15mm F2.8 (絞りF3.2) 露出15秒  ISO 6400          星野用「フィルター(Lee3)有り8枚+フィルター無し1枚」と前景用「フィルター無し9枚」をそれぞれSEQUATORでスタックし、その後、Photoshop & Lightroomで処理。

4月28日から29日にかけて、平成最後の星景テント泊として越後駒ヶ岳へ行ってきました。移動性高気圧に覆われたにもかかわらず雲りがちでしたが、29日午前1時頃からほぼ完璧に晴れてくれました。翌朝起きたら雲が薄っすらと広がっていたので、本当に僥倖としか言えません。

写真は、2時過ぎに昇ってきた月齢23の月が画面の左側にあり、日の出ならぬ月の出に赤く照らされた越後駒と夏の銀河、木星を超広角レンズで捉えたものです。カメラのモニターを見た時、違う惑星にいるような気持ちがしました。

前日の降雪、当日この時間帯だけの快晴、昇ったばかりの下弦過ぎの月、越後駒のどっしりたおやかな姿、そして暗い空と美しい星。役者が揃い、時を得ることもできました。平成最後の山行きでこの写真が撮れ、とても満足です。

<夜が明けて>

X-E3 XC16‐50㎜ 4月29日 8時16分 Lightroomでパノラマ合成

この写真は、星景撮影から一夜明けたテン泊地から越後駒をパノラマで撮ったものです。

<前駒から望む越後駒>

X-E3 XC16‐50㎜ 4月28日 14時13分

前日(28日)、テン泊地に荷物をデポして前駒まで行き、越後駒の山頂を写したもの。ここまで来ながら、時間切れで山頂へ行くことは叶いませんでした。登頂は令和の宿題となった格好です。

それにしても、素晴らしい山、素晴らしい星空でした。