行く冬を惜しむ~会津駒ヶ岳

2019年3月9日20時35分頃  カメラ:NIKON D810A  レンズ:Sigma 魚眼 15mm F2.8 絞りF3.5 露出20秒 ISO 5000   7枚をSEQUATORで合成し、その後、Photoshop、Lightroomで現像処理

3月9日から10日にかけて会津駒ヶ岳へ行ってきました。

燧ケ岳・至仏山・平ヶ岳をバックにした、雪原と冬のダイヤモンドと火星のコラボになります。この日は夕方から雲が出てご覧のような天気でしたが、おかげてフィルター無しで星が滲んでくれました。

「行く冬を惜しむ」というタイトルは、左上に獅子座の大鎌が入っていることもあって思いつきました。今年は雪が少ないまま、冬山シーズンが終わりそうですね。続きもアップしたいのですが、週末は実家へ帰ったりするため、来週以降になりそうです。

茶臼岳、朝日岳と冬の大三角

2019年3月2日 21時18分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:Nikkor AF-S 20mm F1.8G 絞りF2.8 露出10秒 ISO 4000 「フィルター有り6枚+フィルター無し1枚」と「フィルター無し7枚」をそれぞれSEQUATORで合成し、その後、Photoshop&Lightroomで合成及び現像処理。

今回も3月2日に赤面山で撮影した星景写真を紹介します。

那須岳(茶臼岳)、朝日岳を前景にした冬の大三角です。左下方向は那須の街灯りで明るいですが、ほぼ思っていたイメージで撮ることができました。個人的にはかなり満足感の高い1枚となりました。

※ 過去に記した撮影データについて補足説明することがあります。私はソフトフィルター有りと無しとで複数枚撮影し、それぞれをSEQUATORでスタックしてからPHOTOSHOPで合成することが多いです。そのプロセスを例えば、「フィルター有り・無しで7枚を撮影してそれぞれSEQUATORで処理し・・・」と記載していました。でも、最近気づいたのですが、これは正確ではありません。実際には〈フィルター有り6枚とフィルター無し1枚〉と〈フィルター無し7枚〉の2セットをそれぞれSEQUATORで処理しています。(その際、PHOTOSHOPで合成する際の位置合わせのため、共通するフィルター無しの1枚を基準画像にします。) 申し訳ありませんが、過去の撮影データについては、この説明を以って読み替えて頂きますようお願いします。

那須の山と冬の星座3作

【春よ、来い~冬のダイヤモンドが那須のお山に傾く】

2019年3月2日 22時19分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:Zeiss Distagon 15mm F2.8 絞りF3.2 露出15秒 ISO 4000  ソフトフィルター(LEE3)有りと無しをそれぞれ7枚、SEQUATORで合成。その後、Photoshop、Lightroomで処理。

今週末も出かけていたので、3月2日に赤面山から撮った星景の現像が進んでいませんでした。那須連峰の主脈(那須岳、朝日岳、三本槍岳)と冬の星座を絡めた3ショットをお届けします。

1枚目は赤面山の山頂から撮った那須連峰主脈と冬のダイヤモンドです。題名ですが、この写真を撮っているとき、夜なのに鳥のさえずりが風に乗って聞こえてきました。雪景色ですが、もう春が近いんだなあ、と思いながら撮ったショットです。

【那須のお山を駆ける冬の星座たち】

2019年3月2日 22時01分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:Zeiss Distagon 15mm F2.8 絞りF3.2 露出15秒 ISO 4000 ソフトフィルター(LEE3)有りと無しをそれぞれ7枚、SEQUATORで合成。その後、Photoshop、Lightroomで処理。

那須の山を画面にもっと入れたくて、赤面山の山頂から前岳側に少し下ったところから撮りました。山頂以上に強風(10メートル超?)で、PCで見るまでは「ぶれているんじゃないか」と心配しながらの撮影でした。

【カシオペアから大犬まで~赤面山にて】

2019年3月2日 20時44分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:Sigma 魚眼 15mm F2.8 絞りF3.5 露出20秒 ISO 3200 フィルター無し6枚をSEQUATORで合成し、その後、Photoshop、Lightroomで現像処理。

赤面山の山頂越しに魚眼で撮ったショットです。ここなら風は弱かったので、最初はここから撮りました。山頂は風の通り道なんでしょうね。この写真はソフトフィルター無しで撮り、Photoshopで輝星に滲みを加えたものです。魚眼なら不自然さがどうにか許容範囲でしょうか? ソフトフィルターをレンズの後ろに付けた方が星はきれいに写りますが、前景が雪山だとフィルター無しの方が好みです。

蓼科山

2月17日に蓼科山に登ってきました。前回、赤岩の頭へ星景を撮りに行った時に踝を痛めたため、短めのコースを選んだ次第です。

赤岩の頭で踝を痛めた理由ははっきりしています。さかいやスポーツ・シューズ館の店長さんによると、僕の場合、(特に右足の)かかと周りが他の部分に比べて小さく、靴の中で足の後ろの方が遊んで踝がこすれてしまうんだとか。インソールとかも少し細工してもらいましたが、「最後の手段はソックスの前半分を切ってかかとの部分だけ二重に履くことだよ」と言われ、その通りにしたら痛まなくなりました。ところが…。前回は赤岳鉱泉でテントを張った後、ソックスが汗で濡れていたため、「赤岳の岩まで往復するくらいなら大丈夫だろ!」と思ってソックスを重ね履きしませんでした。油断大敵ですね。登りの途中から早くも踝が擦れ始め、下山の時ははっきり痛むようになりました。翌日、赤岳鉱泉から駐車場までは腫れた踝がこすれるたびに痛みを感じ、時々声をあげながら歩くという情けないことに。右足の踝と靴の間に薄手の靴下を挟んだりしてみましたが、焼け石に水でした。

蓼科山では、まだ少し踝がこすれて痛んだものの、大過なく下山でき、その後の腫れもほとんどありませんでした。僕にとって半切りソックスの二重履きは必要不可欠、ってことが身に染みてわかりました(笑)

この日、移動性低気圧に覆われておだやかな晴天でした。(山頂は-8℃で風もそこそこあり、山頂にいた1時間は手袋の中にホカロンを入れてましたが…。) でも、ご覧のとおり、春霞っぽい天気と逆光で南八ヶ岳はかすんでいました。北アルプス方面も雲がかかっていたため、写真はあまり撮っていません。今回紹介するのもパノラマ2枚のみです。下の写真は蓼科山の広~い山頂。

赤岳と冬の大三角

2019年2月2日 20時32分頃 カメラ: NIKON D810A レンズ: Nikkor AF 20mm F1.8G(F2.8) ISO 3200  露出10秒 ※ソフト・フィルター有り(Lee 3)5枚、フィルター無し5枚をSequatorでそれぞれ処理し、さらにPhotoshopでマスク合成。 Software: Photoshop & Lightroom

現像に手間取ってしまいましたが、2月2日に赤岳鉱泉に泊まった夜、赤岩の頭の下まで行って撮った星景写真を載せます。雲が何度も出ましたが、この前後は少し星空が広がってくれました。行く前は赤岳天望荘の灯りがもっと目立つかと思っていましたが、そうでもありませんでした。甲府方面の光害で天望荘の灯りが目立たないという面もあるのでしょうね。 星も山も、美しい夜でした。

ついでに、もう少し早い時間に15mmで撮った写真も載せておきます。これは前回、Photoshopによる滲み処理の作例で載せたものと同じファイルで滲ませ加減を弱くしたものです。この時は15mm用の前面ソフト・フィルターを使わなかったため、フィルター有り無しの作品はありません。今になってとても後悔しています。

2019年2月2日 20時03分頃 カメラ: NIKON D810A レンズ: Zeiss Distagon 15mm F2.8(F3.2) ISO 3200 露出13秒 ※フィルター無し7枚をSequatorで処理し、Photoshopで輝星に滲みを付加。 Software: Photoshop & Lightroom

雲の切れ間に~大犬と八ヶ岳 (SEQUATORと雲について)

2019年2月2日 20時48分頃 
NIKON D810A AF-S 20mm F1.8G (F2.8) ISO 3200 露出10秒
星野部分は6枚をSEQUATORで合成し、前景はPHOTOSHOPで加算平均合成。
Software: Adobe Lightroom Classic & Photoshop

赤岳鉱泉にテント泊し、夕方から赤岩の頭に向けて登ったときに撮った星景写真です。稜線上は風の音がしていたので、赤岩の頭のすぐ下のルート上に赤岳方面の視界が開けたこの地点から撮影しました。この日は日中快晴でしたが、日没とともに雲が湧いてくる天気でした。1時間ほどかけてわずか3カットだけ撮りましたが、雲が増えて星の位置も変わってきたのでこれを最後に下山しました。大犬(シリウス)は八ヶ岳にとても似合うと思いました。

私は星景撮影でSEQUATORというソフトをよく使います。星像を固定しながら複数枚のファイルを重ね(スタックし)、高感度撮影に特有なノイズを減らす一方、地上風景もぶらさないという便利なソフトです。部分的に星像がうまく重ならないで線になってしまうことも時にありますが、フリーソフトなので文句を言ったら罰が当たりますね(笑)。 このカットでは、さすがに手前の木はうまく合成できないだろうと思いましたが、拡大しても問題ありませんでした。

さて、この便利ソフトですが、雲が多い時は少し悩みます。SEQUATORによって星と地上部は固定されても、雲だけは(上の写真では60秒分)流れて写るからです。不自然と思い始めれば、気になります。日周運動を長秒で撮っても雲はやはり流れて写りますが、星も線になるので不自然に感じません。

ちなみに、上の写真の星野部分を一枚撮りに差し替えたのが次の写真です。雲の形が10秒分だけ写っているため、目で見た感じに近いのはこちらの方。ISO3200くらいなら、ノイズ除去ソフトを使えばそんなにざらざらしていません。(もちろん、拡大して見ればSEQUATORを使った方がきれいですが。) どっちがいいのか、試行錯誤やケース・バイ・ケースで決めることになると思います。

 

赤岳鉱泉の夜~冬の星座

2019年2月2日22時26分~32分  D810A Distagon 15mm F2.8 星空=F3.2 13秒 ISO3200 5枚をSequator 処理。 前景=同上、F値とISOを変えて撮ったファイルをPhotoshopで合成。

先週末、赤岳鉱泉でテント泊してきました。この日はアイスキャンディー・フェスティバルでにぎわっていました。夕方から星景撮影に出かけ、夜戻ってきてみたら、静寂の中、アイスキャンディーの向こう、阿弥陀岳の上に冬の大三角が・・・。思わず、カメラを取り出して撮影したカットです。人工物の入った星景写真は好みではありませんが、これは自然の厳しさの中で鉱泉の灯りに照らされる氷の柱が妙に暖かく感じられ、わりと気に入っています。

今回は踝を痛める不覚をとってしまい、翌日は靴と擦れてひりひりする足を騙しながら何とか八ヶ岳山荘の駐車場まで下山しました。写真撮影のために山を始めて4年たちますが、体力の衰えを止めるのがやっとで、なかなか山歩きの力がつきません。でも、自然の中に入ってこういう写真が撮れたりすると、苦労してもいいからまた行こう、と思ってしまいますね。

 

浅間山とオリオン(2年前)

 

2017年01月22日00:01:51 カメラ:D810A レンズ:AF-S 35mm F1.8G(F2.8) 露出:8秒 ISO:3200 星空は滲みフィルターあり2枚とフィルターなし3枚、地上部はフィルターなし7枚をPhotoshopで加算平均。

前回のポストは先週行った前掛山でした。実は、賽の河原あたりにテントを張って星景を撮ろうと思っていましたが、浅間山荘の方に「国立公園だからテントは1年中禁止です」と言われ、断念しました。私の理解が間違っているかもしれませんが、公園でのテントが(許可された場所を除いて)法律で禁止されていることは知っていますが、冬期は慣例上許されているところも少なくないと思っています。でも、地元の人にダメだと言われれば強行できません。潔く、テントやフルサイズ一眼、レンズを車に置き、でかいザックで日帰りしました。どうしても星景を撮ろうと思ったら、条件の良い時にナイトハイクでピストンするしかありませんね。

そのかわり、と言ってはなんですが、2年前に浅間牧場から撮った浅間山星景をアップします。D810Aで撮った第1号だったような気がします。このときは火山活動が活発で火映が写っています。前回アップした写真の反対側(浅間山の北西)からになります。

浅間山(前掛山)

2019年1月13日14時26分  Fuji Film X-E3 / XC16-50mm(21.1mm)

今年最初の山登りは浅間山に行ってきました。と言っても、本当の浅間山は火山活動のため登山禁止。その外輪山である前掛山までしか行けません。昨年8月まで噴火警戒レベルが2だったため、前掛山もしばらく登山禁止になっていたそうです。
前掛山の全景を下からパノラマで写してみました。

カメラのパノラマ機能を使って撮影。

左側の足跡の先から左方向に登っていきます。途中はこんな感じです。太陽がしつこいですかね?


登りつめて行くと最初の写真に戻ります。左の雲の下が前掛山の頂上です。強風のことが多いみたいですが、今日は微風で助かりました。
で、前掛山頂上の手前から見た本当の浅間山がこれ。噴煙もくもく、雄大です。

16mmで撮った5枚をLightroomでパノラマ合成。

今回は浅間山荘登山口から登りました。四季折々、訪ねてみたいですね。

裏那須の雪山

2018年1月13日11時49分 
SONY ILCE-7M2 / T* FE24-70mm F4 ZA OSS(38mm)  F8 1/1600 sec ISO100  現像:Lightroom

今年はまだ山に行けていないので、去年の今頃撮った山の写真を載せてみます。

三本槍岳から見た、大倉山・流石山・三倉山です。二週間前に暴風で途中敗退した後、この日は穏やかな好日で、本当に気持ちよかったのを思い出します。