房総を昇る冬のダイヤモンド(モザイク星景テスト①)

2019年9月7日 3時15分頃 カメラ:NIKON D810A レンズ:Zeiss Distagon 15mm F2.8(絞りF3.2)露出13秒 ISO 6400

9月に伊予ヶ岳で撮った写真を素材にして、かねてからトライしようと思っていた星景モザイク撮影をやってみました。上の写真がその結果です。(この手法、パノラマ撮影と言うべきなのかもしれませんが、私、モザイクとパノラマの違いがよくわかっていません。ただ、私の場合はそれほど広範囲に合成するわけではないため、モザイクという言葉を使っています。)以下、順を追って説明します。

元写真は15㎜広角レンズの横構図。これを上方向にずらして2構図撮りました。1構図につき、滲みフィルター(レンズの前面にLee3番)をつけた3枚とつけない3枚を撮り、SEQUATORとPhotoshopで処理したのが下記の2構図です。

次に、この2枚をMicrosoftのICE(Image Composite Editor)で合成します。方法はHPでいろいろな方が書かれていますので省略しますが、あまり考えることもなく簡単にできました。(ただし、星を滲ませない写真をICEに放り込んだところ、うまくモザイク合成してくれませんでした。滲みフィルターで星像がはっきりした方がICEで認識しやすいのでしょうか?)ICEでモザイク合成したアウトプットが下記です。

これをトリミングします。今回は4対3に切り抜いてみました。
9月12日に載せた15㎜1枚の縦構図(3対2)では冬のダイヤモンドが窮屈ですが、4対3構図なら余裕ができました。ここからPhotoshopやLightroomで追い込んだのが一番上の出来上がり写真です。
ついでにモザイク合成によるノイズの減りもチェックしてみました。
1枚もの(フィルターあり)
フィルターありで撮った2構図(1枚)をSEQUATORで処理せずにICEでモザイク合成したもの

モザイク合成するとノイズが減る、と聞いていましたが、2枚のモザイク合成ではノイズの減りはあまり認識できません。むしろ悪化したような気さえします。少なくとも、枚数の少ないモザイク合成ではノイズ低減効果は限定的、というのが今回の感想です。ノイズを減らすためにはやっぱりSEQUATORに軍配が上がります。比較のため、1構図あたり3枚(フィルターあり)をSEQUATORで処理した2構図の写真を使ってICEでモザイク合成し、上記と同じ部分を切り出したのが次の写真です。

ISO6400で撮っても、SEQUATORを使って3枚合成するだけでここまでノイズを減らせます。これにDfine2などのソフトを使えば、大きなテレビ画面で見てもまずまず鑑賞に耐えられそうです。
今回は上下方向のモザイク星景写真でした。次回は左右方向のモザイク星景に挑戦してみたいと思います。

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