3月2日夜の続きです。
赤面山山頂の先から那須連峰と冬の星座を撮ったあと、後ろ(東)の空を振り返ると北斗七星と牛飼い座のアークトゥルスが昇ってきていました。「春遠からじ」を感じ、赤面山頂、白河の街明かりと共に撮ったショットです。
北斗の柄の部分のカーブを延長した先にある橙色の輝星(画面中央やや右下、山頂標識の上の方)が牛飼い座の1等星、アークトゥルス。ギリシャ語の意味は「熊を守る者」だそうです。北斗七星は大熊座の尻尾にあたるので、そのまんまですね。
1等星とは言うものの、本当の明るさは-0.05等。シリウス、カノープス、ケンタウルスαに次いで全天で4番目に明るい星になります。カノープスは見えても低空のため、日本から肉眼で見た時には、2番目に明るい恒星、と言ってよいでしょう。赤緯が高いので見えている季節も長いです。でも、そのわりに一般的な知名度はあまり高くないように思います。
1等星とは言うものの、本当の明るさは-0.05等。シリウス、カノープス、ケンタウルスαに次いで全天で4番目に明るい星になります。カノープスは見えても低空のため、日本から肉眼で見た時には、2番目に明るい恒星、と言ってよいでしょう。赤緯が高いので見えている季節も長いです。でも、そのわりに一般的な知名度はあまり高くないように思います。
アークトゥルスの和名は麦星と言います。麦の収穫時期(初夏)に宵の空で(南東方向に)明るく輝くからだとか。日本ではあまり麦を作らなくなったのでピンと来ませんが、日本人の農耕の歴史をほのかに伝えてくれています。ちなみに、このブログ・タイトルの写真で山の尖がりの上に写っている橙色の輝星もアークトゥルス。僕はとても好きな星です。
この夜からDistagon 15㎜のレンズ前面に着けるソフトフィルターを、プロテクターにラッカー吹き付けた自作から、Lee 3番の貼り付けに代えました。こちらの方が塩梅良いように感じます。(私の撮影・現像スタイルはこちら。)