久しぶりに星景を撮りに行ってきました。三連休ですがやはり土日は晴れなさそうなため、金曜日に仕事が終わってから大弛峠へ行き、ナイトハイクで1時間、朝日岳の山頂直下から星空を楽しんだ次第です。何回かに分けてご紹介します。
沈みゆくペルセウス神話の星座たち
ギリシャ神話でペルセウスがペガサスに乗ってアンドロメダを助けだした話の主人公たちが西の空に沈んでいくのを超広角で1枚に収めました。もちろん、アンドロメダの美しさを自慢してポセイドンの怒りを買い、アンドロメダ姫を化けクジラの人身御供にしたカシオペア王妃も秋の天の川の中に写っています。
綺麗な星空でした。この画面の中には、M31(アンドロメダ大星雲)、二重星団、カリフォルニア星雲、プレアデス星団が写っています。結構豪華な一枚になったと思います。
左下奥には御嶽山、その右手前で木々に隠れゆく黒い山並みは八ヶ岳(権現岳あたり)です。
金峰山と秋の星座
朝日岳という山は全国にたくさんあるようですが、今回行ったのは奥秩父の朝日岳(2579M)。駐車スペースのある大弛峠がすでに2360Mなので、登山と呼ばない人もいるかと思います。でも、仕事が終わって都内から向かい、1時間だけ寝て登るには、私にはこの辺がいいところかと。
朝日岳の山頂直下からは、西方面間近に金峰山(写真中央下)がよく見えます。角のように見える五丈岩がシンボルですね。その左側には南アルプス。北岳とか、冠雪していました。右側は上の写真と重なります。
ところで、上の写真の説明を読んで、「ペルセウスに退治された(石にされた)化けクジラがいないじゃないか?」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんね。もちろん、ペルセウス座からクジラ座までを1枚に入れるのは、魚眼レンズでも使わなければ無理です。
でも、自宅に帰ってから星座早見を見て気づいたんですが、クジラ座の尻尾から首の下くらいまででよければ、この写真の金峰山の左側に写っています!(金峰山の右側にはペガススの四辺形が写っていますので、上の写真とのつながりがわかると思います。)
光害に浮かぶ南アルプスの上に見える2等星がデネブカイトス(クジラの尾)。その真上やや左方向の上辺近くには、今月極大を迎える変光星ミラ(不思議なもの)も。
星好きも見過ごしてしまいがちなのが、南の空にある秋の星座でしょう。正直に言うと、私もわかるのはフォーマルハウトと水瓶座のYの字くらいです(;^_^A ものすごく遅ればせながら、秋の星座にも目をむけていきたいと思いました。